日本の原風景ともいうべき美しい景観をなすこの合掌造り集落が評価され、1976年に重要伝統的建造物群保存地区として選定され、さらに1995年には五箇山(富山県)と共に白川郷・五箇山の合掌造り集落として、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。
近年では、世界遺産に登録されたことで知名度が増し、また交通網の整備により国内外から毎年多くの観光客が訪れています。日本の原風景である農村文化・生活・暮らしを深く感じることができる「日本の故郷」のような場所です。
LOCATION 白川郷の立地
飛騨地域の中でも、村は山ひだが険しい地域となっており、その急斜面地の間を縫うように庄川が流れ、その流域に集落が形成されています。また、村は日本有数の豪雪地帯であり、かつて秘境と言われてきたのは、これが冬季に周辺との交流を遮断したからです。
CLIMATE 気候
白川村は山々に囲まれた農山村。夏は涼しく過ごしやすい反面、冬は一面の雪に覆われます。
2月になると積雪が170センチ以上になることも。
白川郷の祖先の人々はこの気候をうまく利用して生活してきました。
history 歴史・文化
荻町集落では「売らない、貸さない、壊さない」の三原則を定め、民家の外観を壊す改装は行わないようにしました。またユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されましたが、建物や景観だけではなく、地域に根付く住民同士の相互扶助の営みが高い評価を受けたと言われています。
「結の心」
白川郷では「結(ゆい)」の心を大切にしています。
「結」とは相互扶助のことです。私たちが住む白川郷の生活は、昔から個々の家の助け合いと協力があってこそ成り立つものでした。冬は雪に閉ざされてしまうので、家同士が助け合わないと生きていけないくらい、厳しい自然条件でもありました。そのため、1年を通して様々な暮らし・行事の場面で助け合いが必要とされ、白川郷ならではの相互扶助の関係が築かれていきました。その「結」の心は現代にも、しっかりと引き継がれており、例えば合掌造りの茅葺屋根の吹き替えを、村をあげてみんなで協力しておこなっています。そしてこの共同作業の場は、次の世代へ先人の生活の知恵を伝える貴重な場、きっかけにもなっています。
そんな「結」の心から、現代が忘れてしまっている「人々が力を合わせて助け合うことの大切さ」と「人と人のつながりや絆の大切さ」を再認識することができるのではないでしょうか。
SEASON 白川郷の四季
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
気温が上がり、雪解けが始まるのが3月ごろ。桜は4月中旬から5月初旬頃に開花し、ゆっくりとあたたかくなっていきます。
新緑の芽吹きや青々とした山々の景色。緑に囲まれた白川郷では都会では感じられない爽やかな心地良さを感じることができます。
錦の山に彩られた秋の白川郷。村一面が秋色に染まる美しい風景を見ることができます。紅葉の見頃は10月下旬~11月中旬。
雪深いこの時期、白川郷の冬の風物詩・ライトアップイベントが開催されます。真っ白な景色が広がる幻想的で美しいシーズンです。
SPOT 1 合掌造りの集落 世界遺産を歩む
合掌造りの家
「合掌造り」とは、木の梁を山形に組み合わせて建てられた日本独自の建築様式です。外から見たその形が、
まるで掌を合わせたように見えることから「合掌」造りと呼ぶようになった等、諸説あるようです。
積雪が多く雪質が重いという白川郷の自然条件に適合した構造になっています。
SPOT 2 温泉 温泉で癒される
SPOT 3 美しい日本の原風景 白山の自然を体験する
日本有数の大自然・白山国立公園
富士山、立山と並ぶ、日本三霊山のひとつ白山。
自然を身近に感じることができる様々なアクティビティやプログラムを体験することができます。
SPOT 4 白川郷の絶品の味 名物・特産品を探す
地元で採れた新鮮な食材や
もらって嬉しい品々
ここでしか購入できない商品を多数そろえています。
地元の味を、ぜひお持ち帰りください。